「どうして男女の恋愛観ってこんなに違うの？」このように感じる方も少なくないはず。相手の価値観がわからなかったり理解ができなかったりするとどうしても不安になってしまいますよね。
ですが、恋愛観は“違う＝わかりあうことができない”ということではありません。男女の考え方の違いを知ることで、傾向と対策を練ることができるのです。この記事では様々なシチュエーション別で男女の恋愛観の違いを解説します！
男女では恋愛観が違うもの
女性の恋愛観は煮込み料理型
恋愛の熟成方法を料理に例えると、女性の恋愛とは「煮込み料理」のようなものです。煮込み料理は材料の下ごしらえから始まって、炒めたり、アクを取ったり、完成をさせるのに何時間もかけたりと手間をかけます。
同じように恋愛も付き合う前の「下ごしらえ」があるのですぐに付き合ったりはしません。時間をかけて彼のことを知っていき、恋愛を熟成させていきます。一晩おいた方がおいしいのも煮込み料理の特徴ですから、恋愛においても女性は時間を重ねてゆっくり彼を好きになっていくでしょう。
またそれだけ手間と時間をかけているので、一度好きになった相手に対して冷めることも少なく、付き合いが深まっていけば「結婚」へとステップを踏んでいきたくなるのが女性の恋愛観であると言えるでしょう。
男性の恋愛観は電子レンジ型
それに対して、男性の恋愛を料理に例えると電子レンジ型です。電子レンジといえばお手軽で簡単、容器に入ったものをチンするだけでごはんが食べられます。
恋愛においても全ての食材がすでにセットされたコンビニのごはんのように、パッとみて美味しそうかどうかで判断して決めてしまう傾向があります。
ですから女性の内面や人格をゆっくり吟味してから選ぶという可能性は少ないと言えます。
初対面の時の印象やスタイルで簡単に恋に火がついてしまいます。
また、煮込み料理と違って食べてしまえばあまり印象に残らず、満腹感や幸福感も少ない食後感がレンチン料理の特徴です。これと同様に、女性と付き合っても手に入れてしまえば満足してしまい、その後のことまで深く考えると言ったことにはなりにくいのが男性の恋愛観なのです。
男性の年代別恋愛観を徹底解説!
【10代】本能型の恋愛観
10代男性の恋愛観といえば「夢と理想と本能」に支配されていると言えるでしょう。
初めての彼女ができれば自分の好きなドラマや映画のような恋愛をしてみたいと、一生懸 命彼女のために努力してくれるでしょう。
また、理想が高すぎて少しでも理想と合わないところがあると、自分や相手が許せなかったり、自分で自分を苦しめてしまうことも多々あるようです。
この年代の男性の恋愛といえば「理想と現実の葛藤の年代」と言えるのではないでしょうか。
【20代】恋愛割合低下中!
20代の男性といえば社会に出て、人生が一番楽しく充実している時期です。「彼女が欲しい！」と恋愛にも当然意欲的ですが、それ以上に仕事に対してエネルギーを使う時期でもあるのです。
20代も後半になると「結婚」というものを意識しだす時期にはなりますが、前半のうちはとにかく社会の一員として活躍していくための仕事や友人関係の方が彼女よりも優先度が高くなっています。
ですからこの時期の男性といえば「仕事や友人優先の年代」であり、恋愛の割合はやや低め、理想の彼女は「自分のやりたいことを尊重し、応援してくれる彼女」ということになります。
【30代】見た目より相性重視
30代ともなればやはり「結婚を意識する年代」となります。それまでは顔の好みやスタイ ルの好みを優先していた男性であっても、その彼女と結婚して子供を作るということを意 識すれば、必然的に「見た目より相性」と言った恋愛観に変化していくことでしょう。
仕事に関してもどんどん充実してくる時期でもあるので、仕事や家庭に対する価値観が似 ている、もしくは理解してくれる女性を求め、顔の見た目よりも精神的に安定し、自立した女性が素敵だと思うようになってくるのではないでしょうか。
【40代】恋愛を楽しむ年代
40代の男性はもう恋愛の酸いも甘いも一通り経験した年代です。理想も現実も通り抜け、また仕事も方向性というものが定まった年齢でもあるので、「純粋に恋愛を楽しむ年代」であるといえます。
ここまでくればまた昔のように女性に顔やスタイルや若さと言ったものを求める男性もいるでしょうし、自分と同じような大人の女性と価値観や理想を共有しあって過ごしたいと思っている男性もいることでしょう。
40代になってもう一度10代の頃に立ち戻り、恋愛を楽しもうとするのがこの年代だと言ってもいいのではないでしょうか。
シーン別男女の恋愛観と対処法を紹介!
1.付き合う前のアプローチ
男性の恋愛観
付き合う前の男性のアプローチの仕方は一般的には「押して押して押しまくる」だと言えるでしょう。もちろん性格の違いはありますからシャイな男性もいるでしょうが、それでも男性は「狩る」生き物。どんなに草食系の男性であっても「自分から落とさなければ！」と考えていると思います。好きになった女性がどうやったら振り向いてくれるのか、一生懸命考えて作戦を練っているはずです。
女性の恋愛観
では付き合う前の女性のアプローチの仕方ですが、こちらは男性と違い「押す」というよりかは「固める」と言ったアプローチの仕方が一般的です。つまり、好きになった瞬間からあらゆる手段を仕掛けて相手を落とすというよりは、彼と自分が付き合うにあたっての条件や相性などをしっかり固め、友達にも相談しながら周囲も固めるという風に着実に攻めていくのです。これは女性の方が告白される側が多いというのもあるかもしれませんが、恋をするのに慎重な女性のアプローチ法であると言えます。
違いを感じた時の対処法
付き合う前の彼からのアプローチの仕方に違和感を感じたり、もやもやが起こってきた時の対処法ですが、それは彼のテンションに合わせることです。
あなたにとって嬉しいアプローチでなかったとしても、あなたのことが好きなゆえの行動です。あなたも彼のことが好きであれば、彼に合わせてあげるのがいいでしょう。
あまりに違和感を感じるときだけ、「そんなに強引なのは嫌だな」などとやんわり伝えてみてください。
2.デート中は何を思う？
男性の恋愛観
デート中の男性は次の段取りで頭の中がいっぱいです。せっかくのデートなので彼女をリードしたいという気持ちもありますが、つまらないデートだと思われたくない一心もあります。
デートが順調にいけば、「次は手を繋ぎたい、キスしたい！」と、なんとか二人の距離を縮める方法について考えているはずです。
女性の恋愛観
これに対して女性は「今、彼からどう思われているか考えること」に精一杯です。「今日の服装は変だと思われていないか、食べる仕草が汚くないか」「彼に“今”可愛いと思われているかどうか」が全てです。自分がどう見られて、どう思われているかが気になっているのでなかなかデートそのものを楽しめないのも特徴かもしれません。
違いを感じた時の対処法
デートをしている間、男性はリードすることに精一杯、女性は自分がどう思われているかに精一杯。これでは、男性は女性の微妙な反応には気がつきませんし、女性はそんな男性を見て私には興味がないと思ってしまいます。
このように、お互いが精一杯であるからこそ生まれる違いに対して女性ができることは、とにかくデート中のひとつひとつの出来事を楽しみ、喜びを表すことです。「楽しいね」「おいしいね」と、ひとつひとつの出来事に笑顔で反応することによって、男性側も必死だったデートに余裕が生まれ、女性の表情や服装などに目がいくようになり、そこから楽しい会話が生まれるでしょう。
3.浮気は許せる？許せない？
男性の恋愛観
付き合っている相手に浮気をされた時、許せるか許せないかについてはもちろん人によりますが、両方のパターンから考えていきましょう。
許せないと考える男性は、彼女の浮気を「裏切り」と感じ、「自分のものでなくなったならもう別れる」と考える人です。独占欲の強い男性が多いでしょう。自分が彼女に寂しい思いをさせたとか、自分にも非があるかもしれないとは考えません。
一方、許せると考える男性は、多面的に物事を考えます。自分が何か悪いことをしたかもしれない、自分よりもいい男が現れたかもしれないと考え、自分の元に戻ってきてくれるなら許すと考えているのです。自分に自信のない男性に多いのではないでしょうか。
女性の恋愛観
さて女性はどうかと言いますと、こちらは圧倒的に一度の過ちならと許す女性が多いようです。最初にもあったように、女性の恋愛というのは煮込み料理型です。
時間をかけて温めている分、アクシデント的な男性の浮気に関しては最終的に許せるのでしょう。誘惑に弱い、という相手の性格も考慮に入れてお付き合いしているのです。
そもそも誘惑に弱そうな彼と付き合う場合は、かなりガードを強めているでしょう。
違いを感じた時の対処法
浮気に対しての価値観というのは男女は平行線になりがちです。相手が浮気をする気にならないような関係を作ることが一番なのです。ですから、女性は彼が他の女性に目移りしないように自分を磨き続けなければなりませんし、男性は彼女に寂しい思いをさせないように努力するしかありません。そうやって思い合っている二人には浮気という事件は起こらないでしょう。
4.ケンカには恋愛観がはっきり出る!
男性の恋愛観
男性は女性とのケンカを好みません。なぜなら単純に気分が悪いし、イライラするからです。うっかり手でも出してしまいそうになったら一大事です。基本的に男性は事なかれ主義ですから、無駄な争いをしたくないのが本音でしょう。
女性の恋愛観
当然のことながら女性だってケンカはしたくありません。ですが理由は男性ほどシンプルではなく、ケンカを単なる日常の衝突とは受け止めず、価値観の違い、と言ったように人間性についてまで考えてしまいます。ですから一度してしまったケンカは引きずりがちになってしまうのです。
違いを感じた時の対処法
要は、男女ともケンカはしたくないのですが、女性の逆鱗に触れた時はお互いを傷つけあうようなケンカに発展してしまうかもしれません。それを避けるためには「日頃から小さな火種は解消しておく」に尽きると思います。
特に女性は最初のうちは我慢して溜め込んでしまう傾向が強いので、それが爆発する頃には後戻りできないようなケンカになってしまいます。
普段から小さく自分の希望や意見は伝え合っておくこと。これが大切です。
恋愛観の違いに悩まない3つのヒント
1.恋愛観は理想論で一般論
恋愛観というものは、それぞれが今まで生きてきた中で、例えば憧れのヒーローやヒロインならこう振る舞うだろうと作り上げてきた理想論です。
世間的に共感度が高い価値観が採用されているのであくまで理想論であり、一般論にすぎません。
育ってきた環境や、手に入れてきた価値観によって人それぞれ恋愛観は全く違います。
彼の恋愛観、あなたの恋愛観どちらかが一方的に変だということはありえないのです。
2.恋愛観は変わっていくもの
先ほど恋愛観は理想論であり一般論だと述べました。理想も一般論も時代や人によって変わっていきます。
それと同じように、わたしたち一人ひとりにおいても考え方は変化していくものです。
ですから、彼と恋愛観が違うからと言って、一生分かり合えないということはありません。
彼の恋愛観だって時間とともに変わっていくのです。
3.言葉にして恋愛観を共有しよう
恋愛観は変わっていくもの。けれども、相手の恋愛観に違和感を感じたら、どんどん言葉にして話し合い、共有しましょう。
相手を責めるような言い方さえしなければ、お互いの感じていることを伝えることでどちらか一方だけが無理すということもなく、自然と恋愛観もすり合わせられるでしょう。そうすることで絶妙な空気感のふたりになれるのではないでしょうか。
恋愛観の違いだけでお別れはしたくない!
男女の恋愛観の違いは色々なところで起こっているということがわかりました。
つまり、一緒にいれば必ずぶつかる壁だということです。
ですから、彼との恋愛観が違うからという理由だけでお別れするのは間違っているのではないでしょうか。
違いはあるものだという前提に立ってお互いに向き合うことで、思いやりを持って付き合うことができるようになるでしょう。そしてお互いを大切にしあえる「2人だけの恋愛」を作りあげてください♪
